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脳でするセックス、愛でするセックス

恋が芽生え、互いに惹かれあい恋が燃えあがると、男性も女性も愛する人とセックスしたいという欲望が生まれます。裸になって肌が触れあい、粘膜と粘膜が触れあい、性器同士が重なります。こうした熱いふれあいは、大脳新皮質、特に前頭葉を刺激します。

前頭葉の興奮が、感情をつかさどる大脳辺縁系に伝わるとドーパミンが大量に分泌され、喜びとなってあふれます。セックスの歓喜の素はここにあります。ペニスと膣の摩擦が快感のすべてであるかのように思われがちですが、快感は脳が生みだすものです。

悦楽は脳が作りだすもの

セックスの快感は「本能の脳」である視床下部の性欲中枢が生みだすもので、ペニスと膣の本能的な作用だと考えるのは誤りです。愛もセックスの悦楽も脳が作りだす特別な感情です。豊かなセックスはテクニックではなく、脳の中で愛が作りだすものです。金で買うセックスで、十分な満足が得られないのはこのためです。

人のセックスは前頭葉が中心に働きます。恋愛をすれば誰でも、不安になったり、興奮したり、眠れなくなったり、食欲を失ったり、ドキドキしたり、そわそわしたりするものです。集中力がなくなったり、気分のアップダウンが激しくなったりと、心が大きく動きます。

恋愛する男女の脳内では、ドーパミンを始めとする多くのホルモンが大量に分泌され、脳内を駆け巡ります。前頭葉が活発に動くため、意欲も起こります。こうした恋愛効果が、セックスの快感を最高レベルにまで押しあげます。愛のあるセックスの悦楽は、頂点にまで上り詰めます。

性欲と心

子宮を摘出した女性のなかには、性欲をうしなう人がいます。40代、50代で性欲をうしなった女性はセックスの楽しみを奪われてしまい、辛い経験をすることになります。こうした女性に対して、性欲を生みだすホルモンであるテストステロンのパッチが開発され治験が行なわれました。治験では、本物の薬を与えられる人と、偽物の薬を与えられる人がいます。

本物の薬を与えられた人たちの多くは性欲が高まり、中には頻繁にマスターべーションする人も現れました。薬の効果があるように考えられましたが、実は、偽物の薬を与えられた人たちの中にも性欲が高まった人がかなりいました。つまり、「性欲が取り戻せる」と思っただけで、実際に取り戻せた人が大勢いたということです。

人間のセックスは、ホルモンなどの働きとして生物学的に解明される対象であると同時に、心と体が密接に関係するものであることがわかります。

人のセックスには心が大きく関わっています。愛が深いとセックスの快楽も高まります。シニアのセックスのカギは愛です。だから、恋をしましょう。